さいたま市大宮・北区の
初心者にやさしいヨガ・瞑想教室
アロマテラピーサロン
『ハッピースマイルヨガ大宮』主宰
インド政府公認ヨガ講師
富澤理絵です♪
焚き火を見ていると、なぜ心が静かになるのか
― α波とθ波から読み解く、ヨガと瞑想の脳の話 ―

焚き火をぼーっと眺めていると、
なぜか頭が静かになって、考えごとが薄れていく。
「今夜の献立どうしよう」とか
「明日の予定どうだったっけ」とか、
さっきまで脳内で騒いでいた声が、
いつの間にか遠くに行ってしまう。
この感覚、経験したことがある方も多いと思います。
実はこれ、
「気のせい」でも「雰囲気」でもなく、
脳波レベルで説明できる現象なんです。
今日は、
焚き火をきっかけに、
α波(アルファ波)とθ波(シータ波)という脳の状態を、
ヨガと瞑想の視点から、少し深く、でもやさしく紐解いてみます。
焚き火が脳に与える影響 ― α波が生まれる理由

焚き火の炎は、
一瞬たりとも同じ形をしていません。
大きく揺れたり、
小さく震えたり、
パチッと音を立てたり。
でも、不思議と「うるさく」感じない。
これは、炎の動きが
1/f(エフぶんのいち)ゆらぎと呼ばれる
自然特有のリズムを持っているからです。
規則的すぎず、
不規則すぎない。
この「ちょうどよい不規則さ」が、
脳にとってはとても心地よい刺激になります。
その結果、
脳内では α波(8〜12Hz) が出やすくなります。
α波とは何か ― 瞑想の「入口」の脳波

α波は、
・緊張がほどけている
・意識ははっきりしている
・でも思考に追われていない
そんなときに多く現れる脳波です。
ヨガや瞑想の言葉でいうと、
「観察できている意識」の状態。
たとえば、
・呼吸が自然に深くなってきた
・雑念はあるけれど、引きずられない
・「考えている自分」に気づけている
こんなとき、脳はα波優位になっています。
ヨガでいうと、
アーサナの途中で
「あ、今ちょっと力入りすぎてたな」と気づける瞬間。
瞑想でいうと、
「雑念ダメ!」と戦っていない状態。
α波は、
心と神経が「安全だ」と感じているサインでもあります。
なぜα波が出ると、心が落ち着くのか

α波が優位になると、
脳の前頭前野(考えすぎ担当)が少し静まります。
同時に、
自律神経は
交感神経(戦う・頑張る)から
副交感神経(休む・回復する)へ。
すると、
・呼吸が深くなる
・心拍が落ち着く
・筋肉の無意識な緊張が抜ける
という変化が起こります。
つまり、
焚き火を見て「はぁ〜」となるのは、
ちゃんと体と脳が反応している証拠。
決して、
「キャンプだからテンションが上がってるだけ」
ではありません。(笑)
α波は「瞑想がうまくいっている証拠」ではない

ここでひとつ、
ヨガや瞑想でよくある誤解を。
「α波が出てる=すごい」
「雑念がない=正解」
と思われがちですが、
実はそうではありません。
α波は、
ただ“整った状態”を示しているだけ。
むしろ、
誰の脳にも備わっている
「戻れる場所」のようなもの。
ヨガや瞑想の練習は、
α波を“出す”練習ではなく、
α波に“戻れる”練習とも言えます。
θ(シータ)波とは何か ― 瞑想が深まった先の状態

α波が安定してくると、
ときどき
θ(シータ)波(4〜8Hz)が現れることがあります。
θ波は、
・うとうとする直前
・夢と現実の境目
・深い内省やイメージ
・創造的なひらめき
こんなときに多く出る脳波。
瞑想中に起こると、
・時間感覚が薄れる
・体の輪郭があいまいになる
・思考がほぼ消える
・深い安心感が広がる
といった体験が起こります。
ヨガでいうと、
・深いシャバーサナ
・ヨガニードラ
このあたりの状態です。
しかし、
θ波は「深い=良い」ではありません。
ここがとても大切なポイントです。
θ波は、
「α波より深いから良い」
「θ波を出せたら上級者」
ではありません。
α波が不安定なままθ波に入ると、
それはただの
・眠気
・ぼんやり
・意識が飛んでいる状態
になりやすいんです。
ヨガや瞑想で
「よくわからないけど意識がなくなった」
という体験がある場合、
多くはこのケースです。
安全で安定したθ波は、
α波がしっかり土台として整っていることが前提。
『自然』がα波→θ波を助ける理由

自然の中では、
・1/fゆらぎ(火・風・波)
・人工的な情報刺激が少ない
・視野が広い
・呼吸が自然に深くなる
これらが同時に起こります。
つまり、
意識的に頑張らなくてもα波が立ち上がる環境。
その結果、
安心の土台ができ、
必要であればθ波へ自然に移行するのです。
だから、
・子どもでも焚き火を見て静かになる
・森でぼーっとしていたら深く休まる
・キャンプで「何もしないのに整う」
という現象が起きます。
自然は、
最高のヨガマットであり、
最高の瞑想ホール。なんですね!
自然に行けない日には、香りという選択肢

とはいえ、
毎日キャンプに行けるわけではありません。
そんな現代の暮らしで、
神経に直接届く刺激として
とても有効なのが「香り」です。
嗅覚は五感の中で唯一、
感情中枢(扁桃体・海馬)へ
ダイレクトに届く感覚。
視覚や聴覚のように
「考えてから判断する」経路を通らず、
0.2秒以下で自律神経に影響を与えます。
焚き火が
視覚と聴覚でα波を促すなら、
香りは最短距離で神経に働きかける刺激。
自然に身を置けない日、
香りを使って
「神経を自然の状態に戻す」。
この話は、
次回もう少し詳しくお届けします。
ヨガと瞑想の本質は「操作」ではない

ヨガや瞑想の本質は、
・無になること
・脳波をコントロールすること
・深い状態に入ること
ではありません。
本来の状態に戻ること。
α波は「帰り道」、
θ波は「静かな深み」。
焚き火が教えてくれるのは、
「頑張らなくても、戻れる」ということ。
今日も、
自分の内側に
そっと火を灯すような時間を🌿
最後までお読みいただきありがとうございました。











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