『肩』以外が原因って?全身はこんな風につながっています。
ヨガでも整体でも、よく言われますよね。
「全身はつながっている」

でも、実際のところ
「どこがどうつながっているの?」
と感じる方も多いと思います。
今日は、前回のブログの続編として、もう少し掘り下げてみたいと思います!
特に質問の多い “肩の動き” を例に、
からだのつながりをやさしく紐解いていきます。
読みながら、
“線でピシッとつながる”というより、
色がふわっと重なっていくグラデーションのイメージで🌈
それでは、行ってみましょう!
① 肩を動かすには、まず肩甲骨が動く必要がある
肩を上げるとき、腕だけが動いているわけではありません。
実は、肩甲骨が 約3分の1 も動いて、腕をサポートしています。
- 肩が上がらない
- 詰まる感じがある
というときは、
「肩甲骨」がうまく動けていないサイン。
肩甲骨が動かないと腕の通り道が狭くなるため、
肩の関節だけで無理に動かそうとして、固さにつながります。
肩甲骨を動かすには、肋骨(胸郭)・胸椎がしなやかに動く必要がある
肩甲骨は、肋骨という“丸い船”の上に乗っています。

つまり、船がガチッと固まっていたら、
肩甲骨は自由に滑れません。
- 肋骨が硬い
- 胸椎(背中の上のほう)が丸まっている
- 猫背で胸がつぶれている
すると、肩甲骨の滑りが悪くなり、
肩はどうしても動きづらくなります。
肩の動きのために胸のケアが大事なのは、
この「土台」の関係があるからです。
③ 胸郭が動くには、呼吸の広がりが必要
肋骨が開く=呼吸が広がる。
呼吸が浅いと…
肋骨がうまく動かない → 胸郭が固まる → 肩甲骨が滑れない → 肩が詰まる。
つまり、
呼吸の狭さは、肩の狭さに直結します。
逆に、息がふわ〜っと広がると、
肩甲骨も自然に後ろへ広がり、腕の通り道が開きます。
④ 呼吸を広げるには、体幹の安定が必要

体幹の安定と言うと、
「腹筋を固める」とイメージしがちですが、そうではありません。
大事なのは、
吐く息が静かにお腹の奥に届くこと。

吐く → 肋骨がまとまる → 胸郭が安定する → 肩で踏ん張らなくてよくなる
肩に力が入りすぎる人の多くが、
“吐く息の質”がうまく使えていません。
⑤ 体幹が安定するには、骨盤がニュートラルである必要がある

骨盤が前に倒れすぎたり、後ろへ寝すぎたりすると
・腹横筋、
・骨盤底筋
などの“深い筋肉”が働きづらくなります。
体幹が不安定 → 上半身が揺れる → 肩周りで補う → 肩が固まる
という流れに。
つまり、
骨盤がゆがむと、肩も固まりやすい。
驚くほどシンプルですが、深いつながりです。
⑥ 骨盤が整うには、股関節が「ちゃんとはまってる」必要がある

股関節にある大腿骨の先端(骨頭)が
骨盤のカップ(臼蓋)に“すぽっ”と収まる感じ。
この 求心性 があると、骨盤は安定しやすく、
体幹も自然に立ち、肩の負担がぐっと減ります。
逆に、
股関節がふにゃっと不安定だと、
上半身まで揺れ、肩が緊張しやすくなります。
肩の固さが「股関節の不安定さ」から来ている人は、とても多いです。
⑦ 股関節が安定するには、内ももが働く必要がある(内転筋)

内転筋(内もも)は、股関節の“おさまり役”。
ここが働いてこそ、大腿骨はきれいに収まります。
内ももが弱いと
→ 股関節がグラつく
→ 骨盤が揺れる
→ 体幹が不安定
→ 肩に力がのぼる
という“連鎖”が起きます。
いつもレッスンで『内転筋』丁寧にさすってますよね(^^)
⑧ 内ももが働くには、足の指が大地をつかむ感覚が必要
足の指は体の“センサー”のような役割。
足趾が浮いていると、
重心が不安定になり、
体全体の使い方が崩れていきます。
逆に、足がしっかり働くと
→ 内ももが使いやすい
→ 骨盤がまっすぐ立つ
→ 胸郭が広がる
→ 肩甲骨が自由を取り戻す
という、嬉しい連鎖が起こります。
一言でまとめると…
- 足が働くと、肩はゆるむ
- 骨盤が整うと、腕はスムーズに上がる
- 呼吸が広がると、背中も腕も自然に美しく動く
肩は決して“肩だけの問題”ではありません。
ヨガの言葉でいう 「全体性」、
解剖学でいう 「運動連鎖」、
神経学でいう 「調整のネットワーク」。
言い方は違っても、伝えたいことは同じです。
からだはひとつで、つながっている。
ひとつが頑張りすぎても、
ひとつが休みすぎても、
どこかが苦しくなる。
だからこそ、
ヨガでは“全身で整える”というステップが大切なのです。
30秒だけ、やってみよう
ここまでブログを読んでくださったあなたと、一緒に感じてみましょう!
まず、椅子に座って、
- 足裏をそっと床に添える(足裏の感覚を感じる)
- おへその奥がふわっとまとまるのを感じる
- 胸を開くというより「肋骨の間を広げる」
- 胸の中にそよ風が通るように、吸って
- 吐く息で肩を“おろす”のではなくふわっと“ほどく”
そのまま、そっと腕を上げてみてください。
「あ、さっきより通り道が広い…」
と感じられたら、それがすでに“つながり”です。
最後に
からだは、分かれているように見えて、
本当はずっと、ひとつで働いています。
「ここがダメだから鍛える」より、
「みんなで助け合えるように整える」。
そのほうが、
やわらかくて、しなやかで、長続きします。
今日も、自分のからだに
“よしよし” をしてあげてくださいね🕊️
最後までお読みいただきありがとうございます♪











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