近年、美容食や健康食として話題のドライフルーツ「デーツ」についてお話したいと思います。
【目次】
- 「デーツ」とは
- 「デーツ」の栄養
- 美容・健康効果は?
- 妊娠中の女性にもオススメ
- 「デーツ」ってどんな味?
- 「デーツ」食べ方・利用方法
- 「デーツ」レシピ
- 「デーツ」入手方法 どこで買う?
「デーツ」とは
「デーツ」とは、ナツメヤシの果実のことで、北アフリカや中東では身近で重要な食品で、広く親しまれているものです。
ナツメヤシとは、古くから栽培されているヤシ科の常緑高木で、ビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、古来から灼熱の地域で暮らす人々の健康を支えてきた食品です。
主に、イラン、エジプト、サウジアラビヤ、北アフリカや現在ではアメリカでも栽培され、美容と健康に良いスーパーフードとして世界的に親しまれています。
イスラム教の聖典「コーラン」には、「神の与えた食べ物」旧約聖書には「エデンの園の果実」として記載されているそうです。
「デーツ」の栄養
「デーツ」はとても栄養価の高い果物で、砂漠の過酷な条件で育成し、その生命力の強さから「生命の木」と呼ばれています。
主に、ブドウ糖、ビタミンA、B2、B6、E、鉄分、カルシウム、カリウム、リン、マグネシウム、ナイアシン、亜鉛、食物繊維、葉酸が豊富に含まれています。
主に生やドライフルーツとして果実そのままで食べられています。日本では、ほとんどはドライフルーツとして手に入りやすいです。
中東では、ラマダン(断食月)明けに飲まれるものとして有名です。
乾燥しドライフルーツにされたデーツは甘み、栄養価が凝縮され、その糖分の70%はブドウ糖と果糖からなり、朝いただくことで、ブドウ糖しかエネルギー源とされない脳にたいへん良く、素早くエネルギーチャージすることができ朝から快活に行動することが出来るのでたいへんオススメです。
また、ポリフェノールによるアンチエイジング効果や整腸作用も期待できます。
美容・健康効果は?
ダイエット効果
ダイエット中は痩せることに気を取られて、栄養が十分に取れないことが多いですよね。また、甘いものを控えているとストレスが溜まりがちです。
デーツは一粒のカロリーが大きさにもよりますが、10~20キロカロリーですが、甘みが非常に強いため、少量で「甘いもの食べたー!」という満足感があります。正直甘くていくつもいくつもは食べられないと思います。
そのうえ栄養が豊富なので、ダイエット中で不足しがちな栄養素を取り入れることができます。ダイエット中のおやつには最適なのです。
ビタミンB2が脂肪燃焼を助け、ビタミンB1が糖質をエネルギーに変えてくれます。またカルシウムやビタミンB群が骨を強化し、自律神経を安定させ、イライラやストレスの対策になります。
美肌効果
ビタミンB群はダイエット効果とともに美肌にも効果があります。
またマグネシウムや食物繊維による整腸作用で便秘の解消をお手伝いしてくれます。便秘はお肌の大敵ですね。お肌の状態は腸の状態と密接に関わるため、腸内環境を良くすることで肌荒れの解消につながるといわれています。
生活習慣病の予防
- 「糖尿病予防」…デーツに含まれる亜鉛が血糖値の上昇を抑えてくれます。
- 「高血圧予防」…デーツに含まれるマグネシウムや様々なミネラルが血圧を調整してくれます。
妊娠中の女性にもオススメ
中東の国では、妊婦さんが毎日数個「デーツ」を食べると健康な子が生まれてくると言われ、推奨されているそうです。
葉酸がぎっしり
ミネラルや食物繊維は、他のドライフルーツ(プルーン、レーズン、イチジクなど)でも豊富に含まれていますが、葉酸は「デーツ」がダントツで多く含んでいます。
妊娠中、特に妊娠初期は葉酸を取るように推奨されています。妊娠中のサプリといえば「葉酸」ですよね。
なぜなら、葉酸は細胞分裂を行うDNA合成に必要な栄養素で、妊娠初期は赤ちゃんの重要な器官が作られる時期です。この細胞分裂が活発な時期に葉酸をしっかりとらないと、重要な器官の形成がうまくいかず障害のリスクが高まるといわれています。
葉酸は実は、妊娠がわかる前、妊娠超初期より以前の妊活中からの摂取が大切と言われています。受精してから着床までも細胞分裂が行われています。そして着床してからぐんぐん活発に細胞分裂を繰り返していきます。
その時にすでに身体に葉酸が必要なんです。
また、鉄分不足でも「鉄欠乏性貧血」になりますが、葉酸不足でも「巨赤芽球性貧血」という貧血になるリスクがあるそうですので、鉄分と葉酸は妊娠中はしっかりとることが推奨されるんですね。
貧血予防
妊婦さんは貧血になりやすくなります。
妊娠中は体内で胎盤を作るために大量の血液が使われ、胎盤ができた後はそこから赤ちゃんに血液を送り続けます。二人分の血液を作るために体内の水分も急激に増えていきますが、血液を作る赤血球の増加が間に合わず、貧血といった症状が出やすくなるのです。
なので鉄分の多く含まれている「デーツ」は強い味方なのですね。
便秘予防
また、食物繊維も豊富に含まれているので、妊婦さんのマイナートラブルで上位の「便秘」にも効果があるとされています。
さらに
・亜鉛が血糖値を正常化し、妊娠糖尿病を予防
・豊富なビタミン類が妊娠高血圧症候群を予防、ホルモンバランスを整える
など、妊婦さんにうれしい栄養素が詰まっています。
私も妊娠をきっかけに「デーツ」を毎日食べるようにしました。
体質もあるかもしれませんが、妊娠中貧血と便秘には悩まされませんでした。(現在進行形なので、今後後期に入ったら変化するかもしれませんが。。)
「デーツ」ってどんな味?
「デーツ」はたくさんの品種があり、それによっても違いますが、日本で手に入るのはドライフルーツです。
他のドライフルーツ(イチジクやプルーン)のようなフルーティーなかんじはあまりなく、干し柿のような強い甘さが特徴です。熟してねっとりと濃厚な食感のものから、さっくりとした食感のものまでありますが、基本的に甘みは非常に強く、黒砂糖や干し柿、あんこのような味や甘みです。
色々なデーツを食べ比べてみましたので、こちらからご覧ください。
「デーツ」食べ方・利用方法
私が初めてデーツを知ったのは10年ほど前でしょうか。その後「セックス・アンド・ザ・シティ」の映画2作目(2010年)のアブダビの旅のお話で「中東で食べられてる健康食品だ」と紹介されたのを観たり、またアーユルヴェーダのクラスやローフードのお料理教室などで知り、よくいただくようになりました。
それでも毎日欠かさず食べるというほどではなく、入手も近場ではあまり見かけずインターネットで探してようやく見つけるくらいな感じだったように思います。
しかし、妊娠をきっかけに今まで以上に食事に気を遣うようになり、特に体重管理を厳しく言われたことから(私は数年間不妊治療をしていて高度に切り替えてからの一年で妊娠前に約10㎏太ってしまったので(汗)、赤ちゃん分しか体重を増やせないのです。。)食べるお菓子はすべて手作りで身体に良いものを食べようと決めました。
そして今までの受けたアーユルヴェーダやローフードのワークショップや講義、女性の為のヨガの教科書や資料などを読み返して、ドライフルーツ、特に「デーツ」食べなきゃ、と思ったわけです。
- そのままかじっていただく。おやつや栄養補給として。
- ふやかして牛乳や豆乳などとミキサーにかけてドリンクとして。
- ロースィーツの材料として
- 刻んでヨーグルトやアイスなどのトッピングとして。
- 砂糖の代わりとしてお菓子作りに
- 妊娠中や授乳期の栄養補給に
- ダイエット中の甘味に
- スポーツや登山の行動食や非常食として
「デーツ」レシピ
毎日いただいてるデーツですが、そのままかじっていただくだけだと飽きてしまいますね。そこで色々な食べ方で楽しんでいます。
基本的な考え方は「砂糖の代わり」。ほとんどのレシピで砂糖はほとんどもしくは全く使っていません。特に白砂糖は極力使いません。(というか自宅に置いてません!(^^)!)デーツの甘さで十分甘いんです。
朝に最高!デーツと豆乳のホットドリンク
一番のおすすめです。水かお湯でふやかしたデーツをミキサーにかけて滑らかにしてと豆乳または牛乳を混ぜてレンジでチン。とても簡単で朝にぴったりです。(ミルサーかミキサーがないとつらいですが)
デーツの糖分は70%がブドウ糖と果糖からできていますので、朝イチの脳のエネルギー源として最適です。また、ふやかして温めることで胃にもとってもやさしいのです。アーユルヴェーダの先生にそのままもいいけど、ふやかしてミルクと煮るのが一番だと教わりました。試してみると、そのとおり。一番のお気に入りです。
甘いものをお腹いっぱい食べたい!という衝動にも一番適しています。
【詳しいレシピ】はコチラからどうぞ
超簡単!だけどうまい!デーツのナッツサンド
デーツとナッツの相性はバツグンです。色々手を加えるよりシンプルに頂くのがやはりおいしかったりします。
デーツを包丁で縦に切り目を入れ(種ありは種を出す)お好みのナッツを挟む。以上。
むっちりとしたデーツとナッツのカリッとした食感が合わさって、結構一品になります。その状態で売ってるものもあります。
ナッツはお好みですが、個人的にデーツの強さに合うのはくるみが一番かなと思います。手に入りやすいですしね。
これはデーツをそのままいただくので、デーツ自体の個性もそのまま味わえますね。ねっとり系、むっちり系、さっくり系、色々試してみるのも楽しいです。
どんなデーツがいいか、【デーツの食べ比べ】はコチラからご覧ください。
話題の罪悪感なしスィーツ!ブリスボール
ギルトフリー(罪悪感なし)のスィーツとして、ヨギー・ヨギーニ(ヨガをする人)を中心に健康や美容の意識の高い方の間で話題になっている「ブリスボール」。オーストラリアから広まり「エナジーボール」や「ビューティーボール」と呼ばれているそうです。
No Suger , No Gulten , No Additives
(砂糖なし、グルテンなし、添加物なし)
がコンセプトです。
専門店もありますが、作り方は簡単で自分好みにアレンジ出来るので手作りがオススメです。
材料は、主にドライフルーツ、ナッツ、粉類(ココナツファイン、カカオパウダーなど)、その他(はちみつなどシロップ類、オイル、スパイスなど)です。
これらを、フードプロセッサーでガーーっとやって丸めたものが「ブリスボール」です。
【ブリスボールの詳しいレシピ】はコチラ
デーツとバナナの米粉パウンドケーキ
ナッツごろごろ・デーツクッキー
「デーツ」入手方法 どこで買う?
さて、ヨギー・ヨギーニにもうれしいことがいっぱいのデーツですが、どこで何を買えばよいか。
【デーツ食べ比べ】でもご紹介しましたが、インターネットでも様々な種類を購入することができます。
その中で私が実際に買ってみてオススメできるのが、こちらです。
- ある程度まとまった量を買うなら【上野 アメ横「小島屋」さん】
- 少量を手軽に店舗で買うなら【成城石井】、【無印良品】
【上野 アメ横「小島屋」さん】
品質が良いです。今まで、ドライフルーツ、ナッツなど計10kgくらい購入させていただいていますが、ハズれたと思ったことや、匂いなどで不信、不快に感じたことはありません。
そして安いです。1kgの大袋で買えば、となりますが、小袋から大袋になるといっきに割安になるので、ついつい大袋で買ってしまいます。
送料が関東で580円かかりますが、11,880円(税込み)以上購入で無料になります。(できれば5,000円以上くらいにしていただけると大変ありがたいなあと思いますが。。。(>_<))
ただ、個人で食べるならドライものとはいえ、買いだめはオススメされていないので、新鮮なものをこまめに買うほうが良いようです。
【成城石井】、【無印良品】
身近で、少量を手軽に購入するとすると、「成城石井」や「無印良品」が個人的にはおすすめです。
ほかにも、「カルディ」や「コストコ」で購入できますが、「カルディ」のものは植物油をつかってあるので私は避けました。少量食べきりサイズで手軽なのですが。。「カルディ」さん、ごめんなさい!「コストコ」は私自身が滅多に行かなくて実際買ったことが無いのでほかの方の記事をご覧ください!(人任せ)
907gで1,298円(税込み)と大変お安いです。しかもマジョール種(デーツの王様といわれているそうです。)でオーガニック。さすが「コストコ」さん。
「小島屋」さんのマジョール種は450gで1,566円(税込み)。取り扱っておられるデーツの中でも一番高額です。(ただ、マジョール種の中でもランクがあって「小島屋」さんのは上位4%の最高グレードのものらしいです。うまい。)
話を「成城石井」と「無印良品」に戻すと、
「成城石井」
で購入できるのは2~3種類です。店舗にもよると思いますが、私の近隣店舗(大宮駅構内)では3種類ありました。
一つはナッツが挟んである加工品だったため、2種類を買ってみました。
- 【SEEBERGER】590円(税抜き)(200g)しっかりしたグミのような食感。マイルドな甘さ。つぶがきれい。
- 【Lulu Dates】790円(税抜き)(220g)硬めのグミのような食感。むっちり。もっちり。一粒が小ぶり。濃厚な甘さ。ジッパー付き袋。
どちらもつぶがきれいで見た目良しです。
「無印良品」
では1種類購入することができました。
- 【無印良品】290円(税抜き)(75g)さっくりとした食感。甘さは強い。品種はわかりませんが、小島屋さんで言う「イラン産リグレット・ノア種」のような感じ。
お菓子づくりなどに使ったり、家族みんなで毎日食べるようならまとめて買ったほうがお得ですが、少量をこまめに買うなら「成城石井」さんなど店舗が便利ですね。
栄養たっぷりのミラクルフルーツ「デーツ」、是非取り入れてみてくださいね。
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