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知っておくべき!ヨガのスタンダード ヨガ共通手順(Common Yoga Protocol)とは?①

皆さんは、「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」というものを聞いたことはありますか?

恐らくヨガの先生をされてる方はご存知かもしれませんが、一般の方にはまだ知らない方も多いのでは、と思います。

でも、この「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」、これからヨガの練習をするにあたり、知っておくべき重要なトピックなんです。

今回はこの「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」とは何か?をご説明したいと思います。

これからヨガを始める方こそ知っておくべき「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」

先日、6月21日は「国際ヨガデー」でしたね。

私もインド政府公認ヨガインストラクターとして、全日本ヨガ連盟の「国際ヨガデー」イベントにいくつか参加させていただきました。

この「国際ヨガデー」は2015年に国連で制定されました。この時にインドのナレンドラ・モディ首相が「ヨガは、5000年前、古代インドの伝統が生んだかけがえのない贈り物である。ヨガは単なる運動(エクササイズ)ではなく、身体と精神の統合を具現化させ、人と自然の調和の感覚を発見させるものである。」と演説しました。

それと同時にインドの国立ヨガ研究所が提示したのが「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」です。

要するに、ヨガ発祥の地インドが国を挙げて、外国主導で様々な形で広まっていった「ヨガ」を、インド人の手に戻し、インドの歴史的古典文献に則って、伝統的に正しいとされる指針を再構築して定めたものなのです。

この「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」は、8つのステップで初心者の方が無理なく実践できるレベルに定められています。ヨガの練習といったら基本的にはこれをやりましょうということです。

すなわち、「ヨガをする」=「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」から始めましょう、という「スタンダード」がヨガのお家元「インド」の政府主導で定められたわけです。

これは、私たちヨガを志す者にとっては無視できるお話ではありません。むしろ歓迎すべきことです。

今まで、ヨガの資格というとアメリカが定めた米国ヨガアライアンス(RYT)が一番有名で、その他各流派や団体がそれぞれ資格を定めていて、インストラクター達はそれぞれ自分が学んだ流派の教えに則って、生徒さんへの指導を行っています。そのクラスの内容は、インストラクターによって千差万別です。最初から最後まで筋トレのように身体を動かしシェイプアップを目的にするクラスもあれば、ほとんど動かず呼吸法と瞑想で終わるクラスもあります。世の中に「○○ヨガ」が無数に存在するのです。

私一人とっても、「ベーシック」「フロー」「リストラティブ」「ヨガニードラ」など様々なクラスを提供しています。

いろいろなタイプのクラスに参加するのはとても良いことだと思います。私自身も気分、体調、その時学びたい内容などによって様々な先生のクラスに参加しています。

しかしそれが偏っていないか、自分のヨガの練習の軸とは何かを考えると、今までは何が「正解」というのが見えていませんでした。習った流派のフィルターを通してしか「ヨガとは?」の問いに答えられないからです。世のインストラクターさん達もその思いに駆られる方は多いと思います。だから、正統派を目指す方は答えを求めてインドに勉強に行くのです。

「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」は、「正解」を示してくれているのです。

「本家インド」が、国の名のもとに!

ヨガに迷ったら「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」に聞け!ということです。

あくまでも、これは最低限のガイドラインとして示されたもので、ヨガのすべてを網羅するという意味ではありません。しかし、「○○ヨガ」に迷ったとき基本に立ち戻ることができるのは大きな安心感があります。基本があるからこそ「○○ヨガ」、流派が生きてくるのだと思います。

これから日本でも少しづつ、この「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」を汲んだクラスが増えていくのではないかな、と思います。

私のクラスでも、皆さんにお伝えしていきたいと思います。

次回は、「Common Yoga Protocol/ヨガ共通手順」の具体的な内容をお伝えしていきます。

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